第3問 「ら抜き言葉」と「れ足す言葉」


「ら抜き言葉」と「れ足す言葉」

問題

1~5のうち、不適切な表現が用いられている文をすべて挙げてください。

  1. 自然のままのラッコの生態が見れるらしいよ。
  2. 何度も挑戦したけど、どうしても納豆は食べれない。
  3. このくらいの英文なら読めると思うよ。
  4. 中国酒が飲めるなんて、かなりの酒豪と見たね。
  5. 1キロ泳げれるってこと自体がすごいよね。

解説

文1の「見れる」、文2の「食べれる」は、日本語の乱れの象徴として取り上げられることの多い、いわゆる「ら抜き言葉」です。

本来、「見る」「食べる」を「~できる」という意味の形にするには、「見られる」「食べられる」とするのが適切なのですが、誤って「ら」を抜いてしまっているので、そう呼ばれています。

他方、文3の「読める」、文4の「飲める」には「ら」は入っていませんが、これらは適切な表現とされています。「~できる」という意味にしたときに「ら」を抜いていいものとよくないものがあるわけですね。

と言っても、うんざりする必要はありません。簡単な見分け方があるからです。

試しに「見る」「食べる」「読む」「飲む」を「~しない」という否定の形にしてみてください。「見ない」「食べない」「読まない」「飲まない」となりますよね。

そして、それぞれの「ない」のすぐ上の音を、長く伸ばして発音してみてください。「見ィない」「食べェない」「読まァない」「飲まァない」となりますね。

「読まない」「飲まない」は「ない」のすぐ上の音を伸ばして発音したときに語尾が、アイウエオの「ア」の音になっています。つまり「ない」の上がア段となっているということですね。

こういった動詞は、「~できる」という形にするときに「ら」を抜いても構いません。

他方「ない」の上が「イ」「エ」の音になる「見る」「食べる」は、「~できる」という形にするときは「見られる」「食べられる」とする必要があります。

・「~しない」という形にしたときに、「ない」のすぐ上がア段になる動詞は「ら」を抜いてもいい

・「~しない」という形にしたときに、「ない」のすぐ上がア段にならない動詞は「ら」を抜いてはいけない

とご記憶ください。例外は「する」だけです(「する」の可能の形は「できる」ですよね)。

さて、では5の「泳げれる」はどうでしょう。「泳ぐ」を「~しない」という形にしてみましょう。「泳がない」となります。「ない」の上の音を伸ばしてみると「泳がァない」。「ない」の上はア段ですね。

ということは、「ら」を入れずに「泳げる」でいいわけですが、何か足りないなーという気がするのでしょうか、「れ」を足して「泳げれる」としてしまっています。こういう類の間違いを「れ足す言葉」といいます。

ということで、不適切なのは1「見れる」2「食べれない」5「泳げれる」でした。

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正解

1、2、5

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