第56問 「うそぶく」の意味と使い方


「うそぶく」の意味と使い方

問題

「うそぶく」を適切に使っているのはどちらでしょう?

  1. 「俺は国を動かす」とうそぶいていた男は、本当に政治家になった。
  2. 真犯人は最初、強硬な態度で「やってない」と、うそぶいていたらしい。

解説

「うそぶく(嘯く)」は、「とぼけて知らないふりをする」「えらそうに大きなことを言う、豪語する」などの意味を持つ言葉です。

前者の意味では「彼は『へえー、しらなかったなあ』などと平気な顔でうそぶいた」、後者の意味では「彼は『いつかこの国を動かしてみせる』とうそぶいた」などと用います。

「嘯」は、「うそ」と読んだ場合は「口をすぼめて息を強く出すこと、口笛」という意味になり、また「うそふき」と読んだ場合には、「狂言の面の一つで、口笛を吹くように、口をとがらした形の面(ひょっとこ面の原型らしいです)」という意味になります。

古いマンガの描写で、余裕があるふうを装ったり、都合が悪いことをごまかしたりするときに、口をとんがらせて口笛を吹くというものがありますが、「うそぶく」という言葉で表現されるのは、まさにそんな状態なのでしょうね。

「うそぶく」に「嘘(うそ)」という意味はありません。もちろん、とぼけることが相手をだますことと同義である場合もありますし、豪語したことが実現しなかった場合は、結果的にうそをついたということになりますが、少なくとも2のように積極的に嘘をつく場面で「うそぶく」というのは適切ではありません。

ということで、「うそぶく」の用例として適切なのは、1「『俺は国を動かす』とうそぶいていた男は、本当に政治家になった」でした。

「うそぶく」は「嘘をつく」ではなく、「とぼける、大きなことを言う」とご記憶ください。

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正解

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