第63問 「領布」「領巾」「頒布」の意味と読み方


「領布」「領巾」「頒布」の意味と読み方

問題

(  )内には、「品物や資料などを、広く配ること」いう意味の熟語が入ります。適切なのはどれでしょう?

・毎月、季節の柄の絵皿が届く楽しい(  )会のお知らせです。

  1. 領布
  2. 領巾
  3. 頒布

解説

まず、2「領巾」は、「ひれ」と読みます。

古代の衣服の一つで、両肩に後ろから掛けて前に垂らす布のことです。調べてみたところ、絵に描かれた天女や織姫様の頭上から肩にかかり、裾まで垂れているあのふわふわした布のことのようでした。

また、画像検索してみたら、中国のネットショップと思しきサイトのスカーフやバンダナの画像が多数ヒットしました。時代が変わって、あちらではそのような意味で使われていると思われます。

次に、3「頒布」は「はんぷ」と読みます。

「○×会の季節のお花の頒布会のお知らせです」
「入学願書の頒布は9月からです」

などと、主に有料で「品物や資料などを、広く配る」場合に用いられる言葉です。

ということで、「毎月、季節の柄の絵皿が届く楽しい(  )会のお知らせです」の(  )に入るものとして適切なのは、3「頒布」でした。

さて、では、1「領布」は何なのか、という話です。

これは、「領布会」「願書の領布」という具合に「頒布」と同じ意味で使われてはいますが、現在のところ誤った日本語とされています。

おそらく「頒布」の「頒」を字形の似た「領」と置き換えて認識し、自分が再現する際に「領布」と書いたり入力したりしてしまう人が後を絶たないことから、増殖している誤用だと思われます。

「脆弱(ぜいじゃく)」のかわりに「危弱」が広まっていることと同じような現象ではないでしょうか。

「頒」という文字が一般的ではないこと、あと、「領」という文字が「領土」「領地」など「広い」「広げる」という概念と結びつきやすい言葉に用いられることから、今後「領布」が市民権を得ることもあるかもしれません。

しかし、今のところ、「広く配ること」を「領布」と表記したり、「頒布」を「りょうふ」と読んだりしては恥をかきます。正しくは、「頒布(はんぷ)会」「願書を頒布(はんぷ)する」だとご記憶ください。

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正解

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