第36問 お客様に「言ってください」と言う時の敬語の使い方


お客様に「言ってください」と言う時の敬語の使い方

問題

お客様に対する発言です。敬語の使い方が不適切なのは、どれでしょう?

  1. ご希望がございましたら、何でもお申し付けください。
  2. ご希望がございましたら、何でもおっしゃってください。
  3. ご希望がございましたら、何でもお申し出ください。

解説

「申し付ける」は「言い付ける」の謙譲語です。自分側の人間に用を言いつけることをあらたまって言うときに使います。

「お客様、もう少々お待ちください。担当の者に、すぐ来るよう申し付けます」という具合です。

命令する側である人が自分で使うのはかまいませんが、下にいる人が、目上の人に対して「命令してください」とお願いする場合に「申し付ける」を使うのは適切ではありません。

「お~ください」という尊敬語の形をとっても同様です。

それでは、同じく「申し」を使った「お申し出ください」もダメなのかというと、これが不思議なことに「申し出る」には謙譲語のはたらきはないというのが通説のようです。

よって「お申し出になる」「お申し出くださる」という尊敬語の形にすれば、目上の人が「意見や希望などを、自分から言って出る」ことを表現するときに使っても、さしつかえなさそうです。

「申す」をめぐってはいろいろな説が対立しているようで、私が調べたところ「申し込む」「申し出る」は目上の人の行為について使ってもOKで「申し伝える」「申し付ける」はNGでした。

私見ですが、「申し込む」「申し出る」のように単に「言う」「伝える」というだけではなく、別の意味が付加されていている場合、ほかに端的な表現が見当たらないので力技でOKにしてしまおうというところではないでしょうか。

とすると「命令する」という意味を持つ「申し付ける」も今後OKのグループに入ってきたりするのかもしれませんね。

じつにややこしい話ですが、とりあえず、現時点では

「お申し付けください」は不適切、

「お申し出ください」は適切、

いちばん無難なのは「おっしゃってください」

とご記憶ください。

ということで、敬語表現が不適切なのは1「ご希望がございましたら、何でもお申し付けください」でした。

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正解

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