第3問 「情けは人の為ならず」の意味


「情けは人の為ならず」の意味

問題

次のことわざの使い方として適切なのはどちらでしょう?

・情けは人の為ならず

  1. 「手伝いたいのは山々ですが、彼が一人でこの仕事をやり遂げることが彼の成長と言う観点からするとよいでしょう。情けは人の為ならず、と言いますしね」
  2. 「私はちょっと仕事を手伝っただけ。そんなに恐縮しなくっていいんだよ。それに、ほら、情けは人の為ならずって言うじゃない」 

解説

「情けは人の為ならず」には、「人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる」という意味があります。

近年、「親切にするのはその人のためにならない」という意味で用いられることがありますが、それは誤りであるとされています。

よって、「仕事を手伝うのは彼のためにならない」という意味で「情けは人の為ならず」を使っているアの文は不適切。正解はイです。

さて、このように誤って用いられる言葉というのはたくさんありますが、そのなかには、誤った意味が本来の意味にとってかわりつつあるという言葉もあります。

たとえば、先週とりあげた「檄(げき)をとばす」。この言葉の意味を、このメルマガでは、

○「自分の主張や考えを広く人々に知らせる、また、それによって人々に決起を促す」

×「元気のない者に刺激を与えて活気づける」

とご説明いたしましたが(第10問 「檄をとばす」の意味とは)、広辞苑で「檄をとばす」を引くと、本来の意味とともに「元気のない者に刺激を与えて活気づける」という意味が併記されていました。

ご指摘くださった中国にお住まいの女性の方、ありがとうございます^^

平成15年の文化庁の調査でも、約74%の人が「檄をとばす」を「元気のない者に刺激を与えて活気づける」というような意味でとらえているとの結果が出ていますし、いずれは本来の意味ほうが忘れ去られていくのかもしれませんね。言葉は生き物であるということを実感します。

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正解

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