第75問 「おかず」の語源とは?
「おかず」の語源とは?
問題
「おかず」の語源として適切だとされているものはどれでしょう?
- 雅楽で主旋律に彩りを加えるフレーズのことを「おかず」と言うことから
- 主食を囲むために皿の数を取り揃える必要があることから
- 貴族の食卓では、副菜として数々の山海の珍味を取り入れるのが常だったことから
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解説
ご飯やパンなど主食に付け合わせる副食物をあらわす「おかず」。
「今日のおかずは何?」というように、最近では老若男女問わず使われている言葉ですが、もともとは、宮中の女房(主人の身辺に直接かかわる雑務を果たす身分の高い女性使用人)の間で使われていた「女房言葉」のひとつです。
漢字では「御数」と書き、主食の周りを囲むように「数を取り揃えるもの」という意味から出来た言葉だという説が有力です。
確かに、食事がご飯+副食一品もしくは二品だと、いくらおいしくても飽きてしまいますし、例え量が足りていたとしても何か物足りなさが残りますよね。
おそらく、女房たちは、館の主人を飽きさせないために品数を揃えるべく色々と工夫していたのでしょう。
で、これ、現代にも通じる話ですよね。
やはり三品以上はないと作り手として格好がつかないという方は多く、だからクックパッドなどのレシピサイトが大盛況なのかなあと思った次第です。
ということで、「おかず」の語源として適切だとされているのは、2「主食を囲むために皿の数を取り揃える必要があることから」でした。
ちなみに、由来は不明ですが、「おかず」には「御菜」という表記もあります。
汁物一品と副食三品から構成される食事を表す「一汁三菜(いちじゅうさんさい)」や、日常的に使われる「お惣菜」という言葉からすると、「御数」よりこちらの表記の方がなじみやすい気がしますね。
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正解
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