第10問 「させていただく(させていただきます)」の使い方


「させていただく(させていただきます)」の使い方

問題

敬語の使い方が適切なのはどちらでしょう?

  1. 先生のお話をうかがい、感動いたしました。
  2. 先生のお話をうかがい、感動させていただきました。

解説

先生に、自分が先生の話を聞いて「感動した」ということを伝えています。「聞く」「感動する」は自分の行為なので、それぞれ謙譲語を使ってあらわすのが適切です。

「聞く」の謙譲語は「うかがう」または「拝聴する」です。ア、イはいずれも「うかがう」と言っていますので、この点は適切ですね。

では「感動いたしました」と「感動させていただきました」では、どちらが適切でしょうか?

「感動いたす」は「感動する」に謙譲語「いたす」をつけたもの、他方、「感動させていただく」は「感動する」に謙譲語「~せていただく」をつけたものです。

一見、「いたしました」より「せていただきました」をつけたほうが敬意の度合いが高くていいような気もしますよね。でも、より適切なのはア「感動いたす」の方なんです。

というのは「~せていただく」は、相手の許しを得て行う行為について用いるのが適切とされているからなんです。

「感動する」という自発的な心の動き、すなわち相手の許可のいらない行為について「~せていただく」を使うのは、相手に「へりくだりすぎて嫌味だ」という印象を与える危険性があります。

意地悪な人になると「なんだ、君は感動するのに私の許可がいるのか?」なんてことぐらい言いかねません(汗)

より敬意をあらわそうとして、相手に不快感を与えてしまっては意味がありませんよね。

「せていただく」は相手の許可が必要な場合に使うということを念頭に置いていただければいいかと思います。

ということで、正解はアでした。

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正解

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